「ミリオンダラーベイビー」を観て
前半の爽快感とは打って変わって、後半はなんとも心苦しくなる映画でした。
特に二つ印象的な点がありました。
1. 母親の存在
お母さんのために買ってあげた家。だけどお母さんからは罵られ、お金を要求される。
それでも耐えて仕送りは続けていたようですが、事故後は変わりました。本人の心の余裕も無いところに、娘よりもお金を優先する母親についに愛想をつかせました。
僕にはこれがとてもリアルに思えてならなかった。
僕の育った家庭環境の影響でしょうか、何故か想像してしまうのです。いつか、こんなことが僕の周りで起こってしまうんじゃないかって。。。そう思うと苦しくなります。
2. 生きること死ぬこと
過去の栄光(人生のピーク)があったからこそ、死んでもいいと思える人生。当時の記憶が、感動が、薄れていく前に人生を終わらせたいといった言葉は、人生のピークがもたらす心理的な支えは相当大きいなと感じるとともに、現在とのギャップにもまた、大きく悩まされるのでしょう。辛いです。
いま、自分の心の支えって何でしょうか。
過去の栄光かもしれません、家族かもしれません、恋人かもしれません、趣味かもしれません、経済的余裕かもしれません、、、。
いつ何が起こるか分からない。
だったら。せめて。
毎日、眠りにつく前に、ありがとうを言ってみよう
(翌日の仕事のことは翌日考えればよいのだから)