439日記

思索したり、試作したり、失策してばっかりだったり。

「幸せな選択、不幸な選択」を読んで

今年の抱負を考えるにあたり、どんな人生歩もうかなぁと考え始めています。

 

これまで僕は、「30歳」を一つの時間的な節目として考えていて、下記のような目標設定をしていました。

・30歳までに海外と関わる仕事に携わる

・30歳までに一流のスポーツカーに乗る経験をする

・30歳までに資産ウン万円を目指す

 

目標といえるものはこれくらい。そして幸いにも全て達成することができ2015年を締めくくりました。だけど、その先のことについて何も考えていなかったと気付きました。

 

今年で30歳になることもあって、次のステージ、これからの10年20年先にどんな風になっていたいか、についてゆっくりと思索していきます。

 

そこで、参考図書として「幸せな選択、不幸な選択」を読みました。

とても多くのヒントが書かれているなーというのが印象。そもそも幸せって何ですか、から議論をしている点に好感を持ちました。

 

この本を読んで最も印象深かった点を以下の3点にまとめました。

1) 幸福とは、喜びとやりがいの両方が得られる経験に満ちた生活のこと。

2) 幸福は「自分の注意を何にどう割り振るか」で決まる。

3) 文脈を変えることで人々の行動を変えていく。

 

1) 幸福とは、喜びとやりがいの両方が得られる経験に満ちた生活のこと。

このことをPPP(Pleasure-Purpose Principle)と言います。人によって快楽型、やりがい型など異なるため、喜びとやりがいのバランスをとっていくことが大切なんでしょうね。なるほど。

僕にとって、趣味の映画鑑賞や読書は喜びとやりがいのバランスのとれた活動かもしれない。何の為にもならないくだらないTV番組や映画を見るのも頭を使わなくて良い気分になれるときもあるけど、それは喜び重視の活動ということか。連休をだらだら過ごすと「ああ、もったいない。無駄に過ごしてしまった。。。」と少し後悔してしまうけど、それは僕がやりがい寄りだからなのかーみたいな。そういう自己分析ができてよかったです。

 

2) 幸福は「自分の注意を何にどう割り振るか」で決まる。

"あなたが注意を向けるものが、あなたの行動を決定し、あなたが幸せになるかどうかも決める。"

行動しなければ物事は前進しない。

そんなの皆分かっちゃいるけど、先延ばし先延ばし〜となる案件は世の中山ほどあります。

僕の場合は、TOEICの勉強しよう、筋トレしよう、は続きませんね。というか、スタートさえできなかった。これは自分の注意をそれらにフォーカスさせられていなかった、もしくは、注意力が散漫になりやすい環境にいたとして説明されると思います。まぁ、たしかに「TOEICの勉強しなくても、筋トレしなくても、今までと変わらず生きていけるしな〜」っていう思いも心の中にあったなぁ。

きちんと注意を向けてあげる努力や工夫も必要で、この工夫こそが行動科学による幸福のデザイン。

 

3) 文脈を変えることで行動を変えていく。

注意には意識的注意と無意識的注意があります。そして、行動の思わぬ波及効果(促進、許可、浄化、促進)というのは、この意識的注意と無意識的注意の配分によってもたらされます。

例えば、

「ジムで一生懸命汗を流したのだから、ケーキを食べてもいいだろう」

これは許可する波及作用と呼びます。減量のためのエクササイズという行動が、体重を増やす(食べる量を増やす等)という別の行動につながることもある、と書いてあり、深く頷きながら読み進めてました。

他にも、認知的不協和(自分の考えと行動に矛盾があると、落ち着かない気分になる)、MINDSPACE(Messenger, Incentive, Norms, Defaults, Salience, Priming, Affect, Commitments, Ego)などがあります。

これまでの自分の感情や行動をひとつひとつ紐解いていき、上記の観点に沿って検証することで行動や注意配分しやすい環境構築の良し悪しについて理解を深めていくところが今の僕のスタート地点かなぁ。

 

で、じゃぁこれからどんな人生歩んでいこうか?

「どんな人生か」という問いに対しては、この本に答えが書いてある訳ではないので今後もゆっくりと自分の頭で思索していく必要があるわけですが、

「どのように歩んでいくか」という問いに対して、喜びとやりがいのバランスという観点で決断・設計・実行していけばよいというヒントを今回は得ました。

 

今年の1冊目は面白い本でした。

最後に、気に入った言葉を。

"Change what you do, Not how you think."

 

幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする

幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする