439日記

思索したり、試作したり、失策してばっかりだったり。

マシュマロ・テストを読んで

社会人として仕事をしていると、英語が必要になったり、新たな専門性を身につける必要が出てきます。これまで必要に応じてしゅくしゅくと勉強してきた僕ですが、暗記系は苦手だったり、かといって数式ばかりも目が痛くなるし・・・と「学習することの大変さ」を感じることが度々ありました。そして、ふと、こう思いました。 

「効果的な学習法ってなんだろう?」

「そもそも僕が小学校・中学校・高校で学んだ学習法は効果的だったのか?」

 

僕は公立高校出身で偏差値も普通でしたし、周囲の優秀な学生でも東大進学した人は一人もいない、そんな環境でした。そんな環境だったからこそ、仕事をはじめてPDCAが大切だとか言われるようになって、段々とわだかまりが出てきたのです。 

  • そもそも指導/教育はPDCAを回しているのか?
  • パーソナリティや資質をどのように分析していたのか、重要な要因は何で、どのように育成することができるのか?
  • どのような目標設定を行い、どのようにアプローチしたのか?
  • 効果検証/効果測定はどういう指標を用いて行っているのか?
  • 卒業後の進路(大学)や就職先を追跡調査しているのか?

 

アプローチが間違いだったとしても良いと僕は思うんです。その後の分析をしっかり行うことで改善が見込めるのであれば。ただ、そもそも何もしていないんじゃないかという気がしてならなかった。教師をしている友人に議論をふっかけたこともありますが反応はなかったです。

 

前置きが長くなりました。

マシュマロ・テストは長年の追跡調査を行い得た知見がまとまった本です。

「マシュマロをすぐ1個もらう?

 それとも我慢して、あとで2個もらう?」


The Marshmallow Test

 とても可愛らしい動画です。

 

幼いころマシュマロを2個もらうために待てる秒数が長い人ほど大学進学適正試験の点数がよく、社会的・認知的機能の評価が高く、肥満指数が低く、自尊心が強く、目標を効果的に追及し、欲求不満やストレスにうまく対処でき、しかも、長く待てなかった人と比べたときに中毒や肥満と結びついた脳領域のスキャン画像ではっきり違いがみられた。

これは興味深い事実です。

 

また、アリとキリギリスの例を用いて、人間に備わる2つの機能である「ホットシステム」と「クールシステム」について説明がなされます。ただし、どちらが良い、という話ではなく、適宜うまくバランスさせることが大切とあります。

冬が来て、蓄えのないキリギリスが食べ物を分けてもらおうと思い、アリの巣を訪れ、声をかけましたが返事がありません。中に入ってみると、アリたちが至るところに倒れているではありませんか。夏のあいだの無理がたたって、みな過労死していたのです。

 

豊かな人生を歩むためのヒントがこの本には満載です。

 貯蓄ができない・・・たばこがやめられない・・・等といった実際の問題を解決するためのヒントが書かれています。最終的にはその人の行動によって決まるのですが、そのあたりは別の行動経済学/行動分析学あたりが参考になろうかと思います。

個人的には、関連性が見出せると動機付けは行いやすい気がします。

 

自信の今後の成長だけでなく、将来の子育てに活用してみたいと思います。

 

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子

 

 

2017年目標は投資用資産1000万達成

あけましておめでとうございます。

昨年は何と言っても結婚により人生が変わりました。

今年も楽しく過ごしていけるよう精進してまいりたいと思います。

 

2016年 振り返り(投資用資産の面から)

2016年01月時点 224万円

→ 2016年12月時点 580万円

 

年間投資総額298万でしたので、投資効果(リターン見込み)は約58万(+11%)となりました。

 

・2016年、毎月の積立投資10万(結婚後は30万)を継続させることができ、追加投資も合わせると総額298万を投資に回すことができました。

・基本は国内ETFから海外ETFへのリレーを行う、いわゆるほったらかしインデックス投資を続けていました(昨年で5年目)

・独身時代は月3万〜5万の積立からスタートし、最近では10万、そして結婚して30万と積立額を大きく向上することができたのは日頃の家計管理のおかげかと思います。そろそろ規模の効果を実感しはじめてきました。

 

2017年 目標と行動指針

・積立額を月45万へ変更し、年間投資総額を500万以上を目指します(投資用資産1000万へ)

・特に米国の状況は気になりますからリバランスを行いリスクが高まりすぎないように注意します

・結婚式や出産などのライフイベントに応じて柔軟に対応できるよう、焦らずじっくりと進めていきます。

 

 

ついつい配当金で生活できないかなーとか考えてしまうのですが、今の生活コストを鑑みるとどうにもこうにも不可能ですね。やはり夢物語でした。

コツコツ頑張っていきたいと思います。

 

 

新婚生活3か月目:家計管理が難しい

妻と結婚して3か月が立ちました。

家計管理の面で今日は書き記したいと思います。

 

同居まで

結婚して一緒に住み始めてから知った(僕が吐かせた、の方が正しいかもしれませんが)のですが、医者である妻の給料は僕の2倍を超えていました。

裕福な家庭で育ち自身も高給取りな奥さんは、お金の心配をしたことがこれまで無く、文字通り好きなように暮らしてきたようです。口座残高や毎月の収支など気にしたことがなかったのです。

一方の僕はむしろ対照的な人生を歩んできましたので危機感は割と培われていました。そして同居がスタートし、「給料は多いけどその分支出も多い赤字な生活になっていないか」が心配でたまりませんでした。

 

家計管理がうまくいかない

結局、僕が家計管理をすることになりました。が、いきなり細かい支出をつけるだの、節制をしてほしいだの、色々とこちらのペースに合わせようとし過ぎないよう注意はしていました。まずは、普段通りの生活をした場合、収入がいくらで毎月いくら使っているのかを知ることを目的として共同の家計簿をつけはじめました。

 

正直、世帯収入は月100万ほどになるので、「まぁ余裕でしょ、貯金もいっぱいできるかな」と考えていました。結果、なかなかうまくいってません。

 

取り組み内容

1.大方針の策定

・毎月の手取り収入内で生活をやりくりできるようにすること

・目標から逆算する先取り貯金スタイルを習慣化すること

(例:12月に旅行に行くのに20万必要 → 月5万貯蓄 x 4か月)

・精神的な充足感を大切にし、出費にはメリハリをつける

 

2.貯蓄目標の設定

・年500万~600万貯金するという、やや高めに目標を設定

(妻が子供を将来医者にしたくなったときの備え)

・手取りのうち、月30万は貯金にまわす

・ボーナスや財形はなるべく貯金にまわす

 

3.ざっくりとした予算の決定

・共同支出(食費・家賃など):50万

・僕のおこづかい(通勤費・飲み会など):5万

・妻のおこづかい(女子会など):10万

・貯金と称した投資(積立投信):30万

・マージン(旅行やごはんや貯金などに回す):5万

 

4.投資による資産形成

・まずは、ある程度の生活資金(半年~1年)を銀行口座に確保

・その後、僕が入社時から細々と続けていた積立投信の投資額をup

 

5.妻のケア

・労い、ちょっとしたプレゼント、外食デートは大切に

・(いきなり)節制を(高いレベルで)強要しない

・家計の方針や目標は定期的に話し合う

 

うまくいかない要因たち

・月の収入100万に対し、支出が80~90万で推移している

・うちの近所のスーパーがちょっと高め

・家具を買いそろえる等の特別支出が続いていた

・女子会(女医仲間とのごはん会や小旅行など)が頻繁にあり、想像以上の出費だった

・病院の飲み会も頻繁にあり、医者に対する会費は看護士などより高めに設定されている等、想像以上の出費だった(僕の飲み会参加率・飲み会出費と比較してはいけませんね・・)

 

これから

特に節制レベルは上げず、もう少し、このまま継続します。その後、必要に応じ、目標の修正を行います。

妻も最近服を買っていないみたいだし、ちょっと気にしてくれるのかもしれないです。「火曜日はスーパー安いんだよ!」とか支出に気を配るようになってくれて、共同生活をしてる感が良いです。

いやぁ、新婚時は色々とこんなにお金がかかるのでしょうか。なかなかうまくいかず歯がゆいです。結婚式や新婚旅行もこれからですし。

 

とはいえ、子供もいない今が「貯め時」でしょうから、これからも奮闘します。

結婚後の家計管理

僕は地方の大学に単身進学してから結婚する今まで家計簿を付けてました。

"毎月いくら貯金しようか、いくら投資に使おうか" 等考えながら。ですので、かれこれ12年くらいになります。

 

一方、女医の妻はこれまでの人生で家計簿なんか付けたことはないと言うのです。

女医の友人たちとディナーに出かけたり、旅行に出掛けたり、ショッピングを

楽しんだりするのですが、さすがに結婚して僕も「自分で稼いだお金を自由に使うのはいいけど貯金もせずに無尽蔵に遊ぶのはちょっと・・・」と思うに至った訳です。

安心して余裕のある生活がしたいですから、遊ぶなら"計画的に"遊んで欲しいのです。

 

ということで、僕が共同で家計簿をつけるのでお互いの資産をシェアしましょうと提案しました。相手は自分の年収や資産を公開することを酷くためらっていたのですが、最終的には納得してもらうことができました。

妻は僕よりも高給取り、かつ、資産も僕以上だったので、仕事のモチベーションはがっつりと減ったわけですが・・・。まぁでも、好きなだけ遊んでも十分資産が蓄積されていて、減少傾向にないことを確認できて正直ホッとしました。

 

これから

まずは、妻に先取り貯金の習慣付けたいところです。

ということで、ざっくりと月々の収支を見積もって「これなら二人で月50万は貯金できるよ」と、目標設定しました。

うまく年600万の貯金のリズムが作れるかも気になりますが、二人の資産合計はこれまで扱ったことのない額になるので上手く資産運用できるか、が今後の課題です。

女医と結婚しました

久しぶりのエントリは近況報告について。

 

最近これまでお付き合いしていた方と入籍しました。

タイトルの通り、妻は医者としてバリバリ働いてる方です。

これまで女医さんとは関わることもなかったので付き合い当初から色々と当惑したりもしましたが、総じて面白い人だなという印象でした。

育ちの違いについても明確に感じます。

 

そんなデコボココンビですが、、、

これからまた新たなライフステージに突入していくのが楽しみです。

親との向き合い方

今日は自分の思いを整理するためにエントリします。

背景

恥ずかしながら、僕はこれまで両親(特に父親)とは高校の頃くらいからずっと仲違いをしています。

お互いにとって、いつも些細なことがトリガーとなって喧嘩へと発展します(社会人になるまでは一方的に怒られるだけでしたが)。

これまで積み重なってきた両親に対する思いが、今回も、GWの帰省時に膨れ上がりました。

 

今回「話があるから帰ってこい」と言われたのに、何も話し出さず、終いには何故か機嫌を悪くしている父親がいました。機嫌を悪くすると別の部屋へ姿を消しました。

その後、母親から、「あんたの態度でお父さんは怒ってるのよ。謝りなさい。」というようなことを言われ、僕が反論する、、、といったどうしようもなくしょうもないやりとりでした。

 

子は親を見て育つといいますが、

父親が怒りに任せて退職した姿や、公衆の面前で激昂してる姿や、父親が母親を怒鳴り散らしている姿や、大晦日に帰省してきた弟に対して「帰れ」と言い放つ姿を見て、僕は育ちました。そのような中で僕の親に対する尊敬の念はそれほど醸成されなかったのは事実です。ポジティブに言えば、「親に頼らない生き方を」と反面教師として頑張ってきました。

違和感

僕は親と口喧嘩をする度に、

「(父親に)ありがとうと言ってきなさい。」

「あんたは周りの人のおかげで今があるでしょう。何でも自分一人で出来ると思うな。」

「あんたは自慢の息子なんだ。もっと親に対して優しくなれないのか。」

「(あーだこーだ言わないで欲しいという僕のコメントに対して)親とはそういうもんだ。」

というようなことを言われるのですが、「違和感」が払拭できないでいるのです。

 

僕の抱く違和感とは、主に以下の3つです。

・なぜ僕は親を割れ物を扱うみたいな接し方をしなければならないのか。

・なぜ「ありがとう」は強要されるのか。

・なぜ「あんたが優しくなりなさい」と常に僕が批判されるのか。親は自分の非を認めないのか。

僕の期待する親とは

地方の大学進学を機に単身生活を送りはじめたので、親元を離れてかれこれ12年ほど経ちました。その際に、いろんな人と会い、いろんな国に行き、仕事をし、世界の広さを感じました。

その中で育まれた僕が期待する良い人間(=親には良い人間であってほしかった)とは、

・いくつになっても真摯で、勉強熱心で、成長している

・仕事だけでなく、家庭を大切にし、ワークライフバランスが高いレベルで実現できている

とりわけ「真摯であること」が難しいです。

相手を批判する精神性は、真摯さ・謙虚さの欠如だと考えているので、自分の親がそういう人間であることを、僕は受け入れられていない(だから反発を繰り返す)んですよね。

もちろん僕が全てを手放し、許せるようになれば喧嘩など起こらなくなるでしょうが、どうしても出来ないです。もう、悪い面しか見えなくなってしまったからです。

これからの親との向き合い方

とはいうものの、これから僕も結婚したり、新しい家庭を築いたり、親を介護したりとライフステージが変わっていくため今までのように単に反発していればよい状況ではなくなってきました。

相手は変わらない、変えられるのは自分だけ。

本音では悔しいの一言です。いくら反発しても、僕の思いを何も汲み取ってもらえなかった。これからも変わらないんだろうと半ば諦めの気持ちも入ってしまいます。

 

「ああ、なんであんな息子に育ったのか。」などと今頃思われているのでしょう。

 

そう思われていたとしても、いつか一方的に許せられるように、今日はとびきり大きな深呼吸をしたいと思います。

「ミリオンダラーベイビー」を観て

前半の爽快感とは打って変わって、後半はなんとも心苦しくなる映画でした。

 

特に二つ印象的な点がありました。

 

1. 母親の存在

お母さんのために買ってあげた家。だけどお母さんからは罵られ、お金を要求される。

それでも耐えて仕送りは続けていたようですが、事故後は変わりました。本人の心の余裕も無いところに、娘よりもお金を優先する母親についに愛想をつかせました。

 

僕にはこれがとてもリアルに思えてならなかった。

僕の育った家庭環境の影響でしょうか、何故か想像してしまうのです。いつか、こんなことが僕の周りで起こってしまうんじゃないかって。。。そう思うと苦しくなります。

 

2. 生きること死ぬこと

過去の栄光(人生のピーク)があったからこそ、死んでもいいと思える人生。当時の記憶が、感動が、薄れていく前に人生を終わらせたいといった言葉は、人生のピークがもたらす心理的な支えは相当大きいなと感じるとともに、現在とのギャップにもまた、大きく悩まされるのでしょう。辛いです。

 

いま、自分の心の支えって何でしょうか。

過去の栄光かもしれません、家族かもしれません、恋人かもしれません、趣味かもしれません、経済的余裕かもしれません、、、。

 

いつ何が起こるか分からない。

だったら。せめて。

毎日、眠りにつく前に、ありがとうを言ってみよう

(翌日の仕事のことは翌日考えればよいのだから)